バタフライピーの美しいブルーに魅せられて
2021.09.14
FOOD美しく濃いブルーの花が目を引く「バタフライピー」は、タイやインドなどの東南アジアで古くから親しまれているマメ科の植物です。花の形が蝶に似ていることから、「バタフライピー」、和名では「蝶豆」と呼ばれています。あざやかな青い花から作られるハーブティーは神秘的な美しい色が印象的。レモンなどを混ぜるとパッと色を変え、その華やかさからSNSでも話題になりました。また、バタフライピーにはアンチエイジング、美白などの効果が期待できる「アントシアニン」がたくさん含まれていることも、大いに注目を集めている理由。沖縄県内でも栽培を手掛ける農家が増え、バタフライピーを使った新しい商品が誕生しています。
シンプルに楽しむならバタフライピーティーで
初めてバタフライピーを味わうなら、花から作られたバタフライピーティーがおすすめです。青く澄んだお茶は目にも涼やか。雑味や渋みがなく、すっきりしていて誰にとっても飲みやすい味。バタフライピーに含まれるアントシアニンは、眼精疲労や美白などの健康増進効果があるといわれています。
沖縄県八重瀬町にある農業生産法人有限会社「白川ファーム」では在来種の八重咲きのバタルフライピーを無農薬で栽培。さらに収穫した花でハーブティーを製造しています。お茶に使うのは花びらだけ。ていねいに洗浄、乾燥させて作られるのは、なんと1gで1ℓのバタフライピーティーが作れるティーバッグ。バタフライピーだけを使ったティーのほか、バタフライピーと自家製ミントのブレンドティーや、ハイビスカス・レモングラスも加わったブレンドティーなど、ラインナップも豊富。お茶としてはもちろん、少量のお湯で濃いめに淹れて、炭酸水やお酒、牛乳で割ってもおいしくいただけます。
魔法のような色の変化がおもしろい
澄んだ青いティーをたっぷり楽しんだら、レモンやライムなど柑橘系の果汁を加えてみましょう。バタフライピーに含まれたアントシアニンがクエン酸に反応して、青から紫、赤へと一瞬でその色を変えていきます。見る人を驚かせるあざやかな色の変化はまるで魔法のよう。果汁の量で色がさまざまに変わる様子が楽しく、何度でも試したくなります。その色の変化の美しさはInstagramなどのSNS映えがするとして若い女性を中心にたくさんの投稿が見られます。バタフライピーを飲むのなら、ぜひ試してみてください。
沖縄県産100%使用のバタフライピーシロップ
バタフライピーのお茶のほか、簡単にさまざまなドリンクが作れるシロップも。農業生産法人株式会社「仲善」のバタフライピーシロップ「オキナワ ブルーハワイ シロップ」は混ぜるだけでいろんな楽しみ方ができます。「ブルーハワイ」の名の通り、シロップはきれいなブルーが特徴。南城市で無農薬栽培されたバタフライピーを使用し、無添加・無着色の天然のシロップです。パッションフルーツパウダーを使ったトロピカルな味わいと程よい甘み、そしてほのかに感じる爽やかさは、子どもから大人まで誰もが楽しめる味です。
シロップを炭酸水で3倍に割って飲むのが基本的な飲み方ですが、そのままヨーグルトやかき氷にかけるだけでも、もちろんOK。レモン果汁をプラスすれば紫や赤のグラデーションも楽しめる一品に。また、泡盛やウォッカと合せれば天然色のブルーカクテルのできあがり。アルコール分は含まれていませんが、リキュールのブルーキュラソーのような使い方を試すのも面白そうです。
見た目に楽しく、体にもやさしいバタフライピー。ぜひ一度味わってみてください。