食堂faidamaのやさしいおやつを召し上がれ
2022.04.06
FOODごぼうに紅芋、ピィパーズに黒糖。沖縄の素材をお菓子にした、食堂faidama(ファイダマ)のおやつ。県産、国産、無添加にこだわり、のびのび育った食材そのものの味がしっかりと感じられる滋味深い味わいです。家事の合間の10時茶や仕事の合間の3時茶に、ぱくっと口に入れれば、心もお腹も満たされます。
美味しい食材が集まる、食いしん坊のお店
ファイダマとは、八重山方言で食いしん坊という意味。食堂faidamaは、長年東京の料理店で経験を積んだ高江洲毅さん、美沙さん夫妻が「沖縄の食材で沖縄の人たちに喜ばれるごはんを作りたい」という思いではじめたお店です。沖縄の食材を軸に、日本全国の旬のものや美味しいものを加えて、ちょっと工夫を凝らしたメニューが特徴。「慣れ親しんだ地元の食材も、お客様に『こんな組み合わせもアリなんだ!』『こうやって食べると美味しいね』と楽しんでもらえたら嬉しいです」と美沙さん。
安心して食べられる美味しい島野菜を確保するために、開業前から毅さんのお父さんに野菜作りをはじめてもらったといいます。「お店で使う分だけでもってお願いしていたけど、父も野菜作りを楽しんでいるみたいで、どんどん収穫量が増えています(笑)」。現在はお父さんの畑「父畑chichiharu」からの野菜と、もともと農家だった叔父さんの畑から仕入れたもの、そしてやんばるの農家さんの野菜を中心に使用し、常に新しい農家さんや食材も開拓しているそうです。
また、全国各地に広がった人脈から、季節のものや地元の特産品などが送られてくるそう。「沖縄にはない果物、柿や梨などが届いたら、沖縄の野菜と和えて前菜にしたりして、お客様にも季節感を味わってもらっています」と、美味しいものはみんなで楽しもうというのがふたりのポリシー。「知り合いも、美味しいものが好きな食いしん坊さんばっかりだから」という高江洲夫妻の周りには、何やらステキな食材が集まってくるようです。
食材ありきでシンプルに、丁寧に、作られたお菓子たち
オープン当初からの定番商品「OKINAWA SALT GRANOLA」シリーズは、5種類の味をベースに展開するグラノーラ。なかでもおすすめの「メープル島マース」は、やさしい甘味とエッジの効いた塩気が同時に楽しめます。
沖縄県産の無農薬ごぼうをすりおろして生地に練り込み焼き上げた「ごぼうクッキー」は、土の香りとごぼうの風味がしっかり感じられるお菓子。大人好みの味で、ワインのおつまみとしても合いそうです。
他にも、飴の中に粗挽きピィパーズがたっぷり入った刺激的な「ピピピピピィパーズキャンディ」、紅芋チップスにきび糖とシナモンが絶妙に絡んだ「紅芋ぷるぷる」など、ユニークなお菓子が揃います。
お菓子作りの極意をうかがうと「食材が一番ですよね、やっぱり。いいものには敵わないですよ。余計なことはあまりせず、食材の良さを生かそうという気持ちです」と美沙さん。でも、だからこそ、いつでもたくさん作れるわけではないんです。いい食材が入手できたときにしか作らない、faidamaのこだわり。出合えたら、ぜひ味わってほしいお菓子たちです。