【よみもの】隠れたリゾートスポット。緑に囲まれたパレットスカイガーデン。 | 樂園百貨店

隠れたリゾートスポット。緑に囲まれたパレットスカイガーデン。

2017.09.13

OKINAWA

デパートリウボウの最上階10階。ここにあるパレットスカイガーデンは「みどり・花・自然・出会い」をテーマにした屋上庭園です。緑に囲まれたベンチに座って、真っ青な空を眺めながら風に吹かれる。あれ、ここって那覇だっけ?繁華街にいることを思わず忘れてしまう、知られざる贅沢空間をご紹介します。

【緑豊かな屋上庭園でリラックス】

庭園を散策する前に、まずはリウボウ広報担当の仲宗根さんにパレットスカイガーデンについて伺いました。

ーデパートの屋上が庭園になっているのは、珍しいのではないでしょうか?

はい、驚かれる方も多いですね。建物が1991年に建設された当初に、屋上庭園になりました。最上階である10階に位置し、9階からの吹き抜けを中心にベンチがある回廊と、パレットスカイガーデンがあります。

昔は百貨店の屋上というと、遊園地など遊ぶ場として捉えられていたようですが、現在は”くつろぎ”というキーワードが多い気がします。パレットスカイガーデンも2005年にリニューアルし、現在の形になりました。ただ、植物の手入れはその都度しているので、姿は変わり続けています。

ーとても緑が豊かですが、どのような植物が植えられていますか?

亜熱帯、南国の植物が多く植えられています。観光で来られた方は、初めて目にする植物もあるかもしれませんね。

アダン、ソテツなどの大型の植物、ハイビスカス、ブーゲンビリア、月桃などですね。60種類ほどの樹木と花が植えられています。季節によって見ることができる植物も変わるので、たくさんの沖縄の植物たちと出会えます。

ーどのような過ごし方が多いでしょうか?

回廊の植栽スペースの境には段差を利用したベンチがあるので、木陰に座ってのんびりとした時間を過ごしていただけます。ホッと一息ついて驚くのが、都会の喧騒から切り離された静かさでしょうか。植物や樹木であえて外を見えなくすることで、街中のビルの屋上にいる感じをなくす演出にもなっているんです。

サワサワと風に揺れる木の葉の音を聞いていると、那覇の中心地にいるのを忘れてしまいそうなほど、贅沢でのんびりした時間が流れます。気候の良い季節は日向ぼっこしながら読書する人も多いんですよ。

ー休憩をするのに、最適な空間ですね

そうなんです。それに、久茂地はビジネス街なので、お昼時は地元の会社員の方たちがお弁当を食べている姿をよく目にしますね。テーブルもあるので、地下の食品街で購入したお弁当やお惣菜を召し上がっていただくこともできます。ドリンクの自動販売機もあるので、食後のくつろぎタイムやおしゃべりにもご利用いただけますよ。

ーイベントなども行われるのでしょうか?

毎年5月中旬から10月下旬は、パレットスカイガーデンで、夕方から「オリオンパレットスカイビアガーデン」を開催しています。スタートしたときは、私たちもこんなに浸透するとは思っていなかったんです。でも、オリオンビールをビアガーデンで飲む美味しさは、やはり格別ですよね。地元の方だけでなく、観光の方にも喜ばれています。毎日開催しているライブステージも、すごく盛り上がりますよ。

【散策中に見つけたパレットスカイガーデンの見どころ】

■那覇で感じる、ひとりきりの開放感

ということで、さっそく屋上庭園の散策スタート。

訪れたのは平日の日中。親子連れや休憩しているサラリーマンも見かけますが、ベンチに座ると植物に囲まれるので緑が人の視線や声を遮ってくれて、とてものんびりした気分になれます。真下にあるはずの、国際通りやビジネス街の喧騒もほとんど聞こえません。ちょっと疲れたときや一息つきたいときに、ひとり時間を満喫できる、そんな場所です。

■植物の中に謎のシンメーナービー

めずらしい亜熱帯の植物群に見とれていると、隠れるようにポツンと置かれたシンメーナービーを発見。シンメーナービーとはアルミで作られた沖縄の伝統的な大型鍋。なぜガーデンに大型鍋が?ユニークな演出?考えれば考えるほどわからなくなります。でも、秘密を見つけたようで、ちょっとワクワクした気分を味わえました。シンメーナービーも、ぜひ探してみてください。

■緑が育つ那覇市役所が見られる

スカイガーデンを訪れる際に、ぜひ利用していただきたいと思ったのは中央階段。

10階のスカイガーデンから、街の風景は緑で遮られて見られなくなっているのですが、中央階段からは那覇市役所や沖縄県庁舎が目の前に見えるのです。那覇市役所は2012年末に完成したばかり。建物は、亜熱帯の植物が壁面や屋上に立体的に咲きほこる全国的にも珍しいつくりで、将来的には外面のコンクリートの4割ほどが緑で覆われる構想だそう。緑が育つ那覇市役所のようすを、定期的に観察してみても面白そうです。

■RYUBOの屋上サインが間近に

散策している間、ニョキッと頭を出して見守ってくれていたのは、デパートリウボウのシンボルでもある、RYUBO屋上サイン。遠くからの目印にもなるお馴染みのこのマークがスカイガーデンでは手で触れそうなぐらい間近に見られます(実際にはさわれませんが)。いつもは遠くにあるものが近くに見られるだけで、なんだか感動しませんか。

【リゾートデパートの“癒し”の象徴へ】

パレットスカイガーデンは、久茂地という沖縄の中心街にいながら、緑に囲まれ、南国らしいゆったりとしたリゾート気分が味わえる特別な空間でした。

地元の方も、観光の方も、一息つきに足を運んでみてはいかがでしょうか。

そして、デパートリウボウは、独自の世界観を展開するリゾートデパート「樂園百貨店」として、少しずつ生まれ変わっていきます。それにあわせて、スカイガーデンもさらなる緑豊かな空間へ、リニューアルする構想があるそうです。キーワードは「癒し」と「楽園」。現在の静かな空間も良いですが、今後はどのような姿に変わっていくのでしょうか。楽しみですね。